プラントメンテナンス業ってどんな仕事?PLANT MAINTENANCE
「プラント」とは、
工業製品を生産する工場や機械・設備のこと
さまざまな工業製品を生産する工場や、工場にある機械・設備を「プラント」と言います。プラントには「植物」の意味もありますが、原料を加工して工業製品を生産する工場は、栄養を吸収して光合成を行う植物の働きと似ていますよね。
ご存知のとおり、工業製品は自動車や携帯電話、洗剤や医薬品など身近なものから、プラスチックや鉄板などの素材・部品、そして電力やガソリンなどのエネルギーまで、実に多種多様です。言い換えれば、我が国の産業を支えているのは、これらを生産する「プラント」なのです。
「メンテナンス」とは、
プラントの安全・安定を保つための保全活動のこと
工業製品の品質を維持するためには、プラントの点検や修理、すなわち「メンテナンス」が欠かせません。
メンテナンスは「保全活動」とも言います。保全とは“完全な状態を保つ”という意味です。高品質な工業製品を安定して生産するためには、プラント自体も常に安定、かつ安全に運転されなければいけません。そのために重要なのがメンテナンスなのです。
メンテナンスはこのように、産業のおおもとであるプラントを支えている分野だと言えます。
プラントメンテナンス業界Q&A
- 「プラント」業界と「メンテナンス」業界の関係は?
工場や設備を保有して工業製品を生産している企業を「プラント業界」の企業と言います。そのような企業からプラントの検査業務や修理工事を請け負うのが「メンテナンス業界」の企業です。
工業製品は市場動向や世界情勢に合わせて変更したり、新製品に切り替えることも多いため、それらに合わせたプラントの改造もよく行われます。メンテナンス業界の企業はこの改造工事も得意としており、受注・施工の実績も豊富です。
- 「メンテナンス」業界にはどんな職種があるの?
職種の多さも特徴です。例えばレントゲンなどの検査、修理のための溶接、高所作業のための足場設置、また作業全体をとりまとめる監督など、業務に応じてさまざまな職種があります。
- 「メンテナンス」業界の今後は?
建設後、40年を超えるプラントが多い我が国ではメンテナンスの重要性が増しています。またSDGsに配慮したプラントへの改造なども見込まれるため、今後ますます必要とされ、拡大・発展が期待できる業界と言えます。